埼玉新生教会 平澤 昇牧師
しんせい幼稚園5月の保育主題は、「これは、主がなさったことで 私たちの目には不思議なこと。」(マルコ12:11)です。「主のなさったこと」とありますが、その「主」とは天地創造の神であって、この世界を創造された方です。聖書では、その方を主と呼んでいます。
昔も今もそうですが、「神」の存在を認め、信じて、生きることを大切にする人と、自分の思いや考えが一番という人がいます。誰でも「私」は大切ですが、「私」のそんな生き方によって、世界との関わり方や方向性が変わってきます。
常に自分を大切にし、自己防衛をする自己中心的な人の生き方は、他者との関係において上下関係をつくり、対決姿勢となりがちです。しかし、神を信じ畏敬の念を大切にする生き方は、他者との関わりを大切にし、他者と共に生きる生き方になります。
私は「神に愛され、生命が与えられた者である」と信じる時、他者もまた私と同じように「神に愛され、生命が与えられた者である」ことを知ります。そして、私たちは神さまによって一つとされていることに気付きます。
この世界は、神の「天地創造」によって造られ、すべてが「極めて良いもの」として創造され、その世界を管理する働きが、人間に与えられていることを、聖書は告げています。
しかし、その世界を私たちは、どの様に感じ理解しているでしょうか。「私たちの目には不思議なこと」ですが、そこに、神さまの働きを感じることが出来ているでしょうか。
今回は、「たんぽぽてんし」の絵本を紹介します。
文:竹下文子 絵:岡田千晶
定価:1,800円
小峰書店 発行:2026年3月5日

5月の連休もあっという間に過ぎさりましたが、皆さんはどのように過ごされましたか。自然いっぱいの所に行かれたでしょうか。新緑の美しい時です。自然とふれあう時に、自らの幼い時を思い出します。
「たんぽぽてんし」の様に、タンポポの白い綿毛を持って、・・・ふっー と息を吹きかけて遊んだことを思い出します。その綿毛が、「たんぽぽてんし」によって空を舞ってどこへ行くのか、それからどうなるのか、・・なぜ飛ぶのか、子どもなりに考えたことを思い出します。
公園や道端のタンポポを見て、・・・そして、親子で絵本を見て、・・・想像を膨らませることができたら、・・・大人になった時、自分の子どもにも同じように接することができます。
子どもたちにとって、小さな昆虫や小さな花の「いのち」に触れる経験は「私たちの目には不思議なこと」ですが、神さまの造られた世界を感じ取り、そこから「いのち」の大切さを学びます。
子どもたちは、「なんで?」「どうして?」と、質問をすることから、興味関心を膨らませ、学びへと繋がっていきます。
朝、幼稚園に来るまでの子どもたちの歩は、いろいろ発見をする歩で、「おどろき」「ふしぎ」を大切に育てる歩となって、石を拾い、花を摘み、ダンゴムシを持って、・・・登園します。
葉っぱの上の小さな黒い虫、てんとう虫の幼虫を、みんなに見せたくてたまらなくなります。
雨の日は、水たまりに足を入れないではいられない! 帰りは、北公園で、どんなに疲れていても・・・寄らないではいられない!
子どもの時から、自分を取り巻く世界には、「不思議」がいっぱいあることを知り、人間にはどうすることもできない領域のあることを感じつつ、自分の「いのち」と同じように、他者の「いのち」を大切にすることができたらと思います。

